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2026.4.9

〈BISOWN〉
Limited Model《SLEEPING SHIRTS JACKET》

伊藤「前回のブログに引き続き、3回連続で〈BISOWN〉の別注アイテムの紹介です。というのも、毎回〈BISOWN〉のアイテム発売のときはブログを読まれてから来てくださるお客様が圧倒的に多いんですよ。なので〈BISOWN〉の商品についてはしっかりブログでご紹介したほうがいいかなって思っていまして」

中出「毎回ありがとうございます。でも、ちゃんと需要があるのかなって不安でした。〈BISOWN〉ばっかりで飽きられていないかなと」

伊藤「僕が他のアイテムもブログできちんと紹介したらいいんですけどね。なにせもう、本当に自分で書くことができなくて。ライターの守屋さんのスケジュールもちょうどタイミングが合ったのが、今回でした。でも春夏のRiverにとって大事なアイテムなんです。Riverがシャツ屋になる季節がやってきました」

 

6ヶ月毎日シャツ生活なら、
とことん好きなものを着続けたい

中出「そもそもなんでこんなにたくさんシャツを売るお店になってるんですか?純粋にシャツが好きなだけ?」

伊藤「最近の日本の気候ってもうどんどん暑くなるばかりで、今日も3月末ですけどシャツ1枚で過ごせちゃう気温ですよね。それが10月くらいでもまだまだ暑い日があって、そう考えると約半年、シャツにパンツっていうスタイリングの季節が続くわけです。僕は飽き性だから、そんなに長い間同じようなスタイリングになってくるのであれば、できるだけ毎日、違うシャツを着て過ごしたいんですよ。あのシャツは洗濯中だから今日はこれ、っていうんじゃなくて、ちゃんと『今日はこれが着たい』っていうマインドで毎日シャツを選んで1週間を過ごしたい。そういう思いもあって、この季節のRiverはひたすらシャツばっかり売ってるお店になってるんです。今年は例年以上に、ありとあらゆるシャツをたくさんのブランドさんにお願いしました」

中出「男性に比べると女性はスタイリングのレパートリーを広く持てますよね。半袖シャツとかタンクトップでも成立する着こなしがあるから、春の装いと夏の装いを多少は差別化できる。でも男性はなかなかTシャツやタンクトップだと難しいこともあるかもしれないですね。実際夏に〈BISOWN〉の展示会に来る男性バイヤーさんたちのほとんどが、長袖シャツにショーツっていうスタイリングです」

伊藤「真夏になると、デニムとかリネンの長ズボンがもう履くのがしんどくなる気温になっちゃったじゃないですか。そうなってくるとショーツを履くしかない、となるんですけど、ショーツに半袖Tシャツだとラフになりすぎて、年齢的にもだらしない印象になってしまうのが嫌で、自分の中ではショーツを履くときは長袖シャツを着るっていうのがルールなんです。だからもう、今から毎日シャツ着るしかなくなっちゃうんですよ(笑)そんな毎日を乗り切るために、今年は300枚以上のシャツをこの狭い店でオーダーしています。春夏シャツの別注第一弾が先日発売した〈KOOKY ZOO〉のウエスタンシャツ、第二弾が〈Nikki ESSENTIAL PIECES〉、今回の〈BISOWN〉が第三弾です」

 

唯一無二のシャツジャケット

伊藤「いつもながら、展示会で見かけたものが似合わなかったぞパターンなのですが。〈BISOWN〉のインラインで展開されている《Sleeping Shirt Jacket》が素敵で、試着してみたら僕にはまた全然似合わなかったんです」

中出「インラインでは赤と黒とベージュのガンクラブチェックと、赤のトーンオントーンのチェック、そして黄色のトーンオントーンのチェックの展開です。赤が伊藤くんぽいなって思ったけれど」

伊藤「僕も、初見では『これだ!』って思って赤を着たんですけどね。好きなアイテムと似合うアイテムが違うって悲しいです。でも、このシャツジャケットっていうのが新鮮だったんですよ。男性デザイナーさんがよく作られるシャツジャケットって、どちらかというとジャケットにとても近いものですよね。あくまでデザインはジャケットで、それをできるだけシャツのように軽快な素材とか仕立てで作るっていう。でも中出さんの作るシャツジャケットは、どちらかというとシャツなんです。ほとんどシャツの様相だけど、ジャケットライクに羽織れて様になる。その見え方が他にはなくていいなって。じゃあこれどうやって着る?って思った時に、別のアイテムで使われていたコットンリネンのシャンブレーが目に止まって。もともと好きな素材だし、久しぶりに今年は気分だなとも思っていたし。ということでその生地でスリーピングシャツを作ったらいいかも、と思ってお願いさせてもらいました」

中出「私も伊藤くんと同じく、シャツを着る時期って長いよなってずっと思っていたから、ベーシックな普通のシャツじゃなく、1枚で着てしっかり雰囲気のあるシャツを作れたらと思ったのが始まりです。まさにジャケットのように羽織って着られるようなものを。そしてもともと私はジャケットが好きなので、インラインでもタンクトップにさらっと羽織れるような春夏のジャケットを作っていますが、やっぱり着る時期は限られてきてしまうから、その代わりになって真夏でも着やすいものがあるといいなと思って、シャツジャケットを考えました」

伊藤「シャツの形ってほとんど決まってるんで、本当飽きるんですよ。色が違えどシャツはシャツっていう感じがしちゃって。その点〈BISOWN〉のシャツは他のものと比べるとミニマルだなって思います。カフスがなかったり、襟のおさまりがすっきりしてたりとか。さっきも言ったように、シャツだけどジャケットにもなる、という塩梅は意外と他にもなくて、既視感がある他のシャツジャケットとは一線を画していました」

中出「去年、開襟シャツでパジャマライクなものを羽織代わりに結構着ていてすごく便利だったんですよね。そのイメージで、シャツだけどジャケットのようになるものを夏まで着たいなと思って作りました。そのシャツをベースのデザインとして考えつつも、カフスのないスリーピングシャツのようなデザインに落とし込んでいきました。ただ、普通のスリーピングシャツは襟は小ぶりで丸いデザインが多いし、丈は短くなってたりするものが多いのですが、このシャツのシルエットは縦長にして襟もシャープにして、ジャケットのように羽織りやすくなるように再考していきました。さっき伊藤くんが言っていたような、いわゆるシャツジャケットのデザインも格好いいなって思ってたんですけど、綺麗に襟を作ると生地が重なる部分が多くなってしまって結局着ていて暑くなっちゃうんですよね。前立てがあったり、生地の重なりが増えれば増えるだけ嵩張ってくるのも、本来の目的からは離れてしまうから、真夏にタンクトップの上からサラッと羽織れるくらい軽いものっていうところにこだわって、この形に落ち着いていきました。とにかく軽く軽く、作ってるシャツです」

伊藤「こういうパジャマっぽいシャツってブルーストライプとか爽やかな柄ものが本来多い気がするんですけど、スリーピングシャツのデザインでシャンブレーってそもそもないですよね。僕はこういうデザインのシャツって実は着たことがなくて、でも自分がめちゃくちゃ好きなシャンブレー生地だったら着られるなって思えました」

 

洗いざらしがいい顔のシャンブレー

中出「伊藤くんと同じく、今年はなんとなくシャンブレーが気分かなって思って使用した生地ですが、これは縦糸にインディゴ染のコットン、緯糸に無染色のリネンを使っています。なのでいわゆるシャンブレーの生地よりも光沢感があって上品な印象になるかと思います。コットン100%のシャンブレーと比べて、シワの入り方も変わってきます。今回別注シャツに採用してもらった濃いネイビーは、生地の表情がすごくあって私も気に入っています。光があたると陰影がすごく際立ってきれいです」

伊藤「僕、一時期シャンブレーしか着てない時期があったくらい、シャンブレーって好きなんですよ。シャンブレーシャツにデニムに革靴っていうスタイリングに憧れてて。でもそのときに着すぎてしまったからか、しばらくシャンブレーシャツって着てなかった気がします。ただ今年は他のブランドでもシャンブレー生地を使っているものが多かったし、僕も久しぶりに着たいなと思えました。去年までは静かな服とか、ラグジュアリーな服、上質なものっていうのを軸にして仕入れもしていましたけど、暑すぎた去年の夏を顧みると、洗いざらしで格好良く着れるシャツがあったらいいなっていう思いもあったから、そのときにシャンブレー生地ってすごく相性がいいなって思うんですよね。さらにこの生地はリネンが入ってるので上質感もある。今までデザイナーズでもビンテージでも様々なシャンブレーシャツを着てきたけれどそのどれにもない、既視感の全くないシャンブレーです。ワークスタイルで着れるけれどしっかり大人の上品さを兼ね備えていると思います」

中出「このシャツは製品になってからバイオ加工をしています。そうすることで柔らかい肌あたりになるんです。リネンの節がところどころに見えていたり、この加工工程を経ることでちょっと生地にあたりが出てる部分があったりと、1着ずつに個性もあるので、実際に手に取ってみてもらえると嬉しいなと思います」

伊藤「ステッチの色が白じゃないのもいいですね。多くのシャンブレーシャツは、“ザ・シャンブレーシャツ“のイメージそのままに、ステッチも白で生地の色も薄いブルーが多い気がするんですが、これは全く他にはないものになったなと、満足の仕上がりです」

 

持つべきものはウールシャツ

中出「そしてもう一つ、イタリアのデッドストックのサマーウールでも作りました。これは、いくつか用意した生地スワッチの中から伊藤くんに選んでもらいましたね」

伊藤「はい、洗いざらしで格好いいシャツがいいと言ったばかりなのですが、やっぱり自分の年齢とかを踏まえると、艶のある綺麗な生地のシャツは必要不可欠だよなと(笑)なので2着それぞれが対になるような存在になれば、着こなしも全く違う気分で楽しめるし、着るシーンも、それぞれふさわしい場所に着て出かけられるなと思って、このウール生地を選びました」

中出「光のあたりかたによってはネイビーっぽくも見えてくる黒のチェックですね。多分グレーの糸とかが混ざっているのかな?そしてなによりこの生地は軽さがいいなと思いました」

伊藤「ウールシャツならではの艶感はもちろん、たしかにこの軽い生地は、夏まで着れるんじゃないかな。僕はしばらくシャツといえばオーバーサイズを着る、みたいなことになっていますけど、それは見た目のバランスだけでそうしているのではなくて、夏に風をとりこみやすいとか、生地の肌離れがいいとか、機能的なことも踏まえてのサイズ選びになっています。やっぱりタイトシルエットだと体に張り付く感じがぬぐえないし、空気が通りづらいから熱もこもって暑くなりますからね。ファッションとして自分好みのスタイリングができるのはもちろんのこと、やっぱり夏はできるだけ涼しくしないと、やっていけないですから」

中出「コットンの生地はどうしても肌にくっつくし乾きづらいので汗冷えしやすいですしね。ウールトロは乾きやすいし、日本の夏の気候にはすごく合っていると思います。伊藤くんはどんなシーンでどのシャツを着たいとか、イメージはありますか?」

伊藤「シャンブレーシャツの方は、フェスに行ったりアクティビティで活躍しそうだな、というイメージはあるんですけど、僕はあえて夏の海にこのウールシャツを着て行きたいって思ってます。シャツをがさっとタンクトップの上から1枚で着て、ブラックのショーツにビーサン。サマーショールなんかを片手に持って」

伊藤「サイズに関しては、これまためちゃ大きくしてもらっています。本来インラインでは4までのサイズ展開ですが、このRiver別注はサイズ7。このシャツの良さは、身幅は多分70cm超えてるのかな、ってくらいたっぷりしているのに対して、アームホールがゆったりしすぎていない、そのバランス。そこは保ってもらうようにしました」

中出「袖口の幅も広いので、普通に着ると袖は落ちます。アーム周りがだぼっとしすぎていないので、袖が落ちた時のシルエットも、まくった時も、カジュアル過ぎない印象になりますね」

伊藤「サイズを大きくした時に生まれるアンバランス感も不思議で、いい落とし所になったかなと思います。既存のシャツにはもう飽きが来てる中で、『また今年もこのシャツ着なきゃいけないんだ』っていうのが全くなく、新鮮な気持ちで向き合えるシャツです。程よいかしこまり感と程よい抜け感が共存している、他にはない1着ですね」


BISOWN

“SLEEPING SHIRTS JACKET” size 7

Dark Indigo

¥38,500 intax

Black Check

¥46,200 intax

肩幅,身幅,袖丈,着丈cm

2026.4.11土14:00より店頭発売。

Online Storeでの販売はいたしません。

通信販売は、4.11土から4.13月の店頭販売終了後、残在庫を4.14火12:00よりHPのメールかInstagramのdmにて承ります。こちらはご連絡いただいた順にご案内させていただきます。予めご了承くださいませ。